スロ52・マシ35
作成日:2019/11/15

手元にある客車急行を、少ない手間で有効活用する方法を、最近考えております。そこで「ニセコ」の編成に客車を付け足す事で、「ていね」を編成出来ないかと考えて、試すことにしてみました。
スロ52とマシ35を足せばいいので、割とお手軽にいけるだろう、と思ったのです。

・・・が、甘かったことが後に分かる事になり、思わぬ時間がかかりました。
手元に休車状態であったマシ35です。
KATOの旧製品で車番のみ、わざわざグリーンマックスのインレタに張り替えていた、(自分の中では)手をかけた車両です。
買ったのは30年くらい前で、今は亡き「さくらや」で単品で購入したものです。今では、食堂車を単品で買える、なんて考えられません。
これを青15号に塗り替えたらいいのだろう、と気楽に考えていたのですが。
北海道に渡ったマシ35は改造されていたとの事です。見た目の大きな違いは、搬入用のドアを新設している点でしょうか。車体を塗り替え、元通りに組み立てればいいだろう、という目論見は早くも崩れました。
グリーンマックスのキットを組み立てるのも手ではありましたが、そもそも「休車しているマシ35の有効活用」にならないので、ドアの部分を3Dプリンターで作成して、取り換える事にしました。
スロ52と一緒にまとめて3Dプリンターで出力してもらいました。今回もDMMの出力サービスを使っています。積層痕もそれほど目立たない印象でした。
いつもながら分解には気を使います。室内灯は買った当時から奮発して装備していて、後にLEDに換装しています。それ以外は購入時のままです。プリズムとか集電まわりの構造、懐かしいです。
IPAにぼちゃ漬けして、長年の厚い塗膜を剥離しました。
塗装を剥離した後、扉に変わった部分をバッサリ切り落としてしまいました。床と一体構造なので頑丈ですけど、側板の一部を取り除く、というのは手間がかかります。
きっちりはまるように微調整して、後は隙間を埋めておきます。多少寸法が合わない部分があり、辻褄をあわせるのに一苦労です。
グリーンマックスの車体に乗せ換えた方が、話が早い気がしてきました。が、今更やめるわけにもいかず。
隙間を埋め、頑張ってヤスリで整形している所です。側板の一部交換ではなくて、穴をあけてドアをはめ込んだ方が、すっきり仕上がるのではないか、と思いました。ここで、マシ35は一旦置いておき、スロ52に移ります。
スロ52のベース車である、スハ43です。中古品店のぶら下がりです。みちのくセットのバラシとの事ですが、使うのは床下・台車・幌枠・屋根なので、それ以外は何でも良いです。
袋から出したら、なにやらパラパラと細かいプラのかけらが・・。
何かと思ったら、連結器が一部壊れており、室内灯を取り付けるための出っ張りも折れておりました。連結器は交換しますし、室内は取り換えるので、あまり気にせず進める事にします。
車体の組立ては特に問題なくすすみましたので、特に記録はとっておりません。
下塗りをしたところで試しにスハ43の下回りに載せてみている所です。気のせいか少し、がばがばしています。前回のスロネ30はもっときっちりはまった気がしているのですが・・。
屋根は元のものを使いますが、ベンチレーターを交換するため一旦取り除きました。

画像はマシ35のものですが、わざわざグリーンマックス製に交換していたのですね。よくやったな昔の自分、と思いました。スロの元になるスハは、元々別パーツですから、手間はかかりません。
ベンチレータを外したら、穴をパテで埋め、ヤスリをかけた後、軽く下塗りしておきました。
車体には青15号を塗っておきました。屋根には、ベンチレータ―取り付けの為の、穴を開けておきます。交換するベンチレーターは四角い足がついているので、穴も四角く開けますが、ちょっと面倒です。
グリーン帯を入れ、窓には銀色をさしておきます。これももう少し綺麗に仕上がり、かつ手間が少ない方法がないかといつも思います。
車軸発電機付きの台車が手に入らなかったので、その部分は、3Dプリンターで作ったパーツを取り付けておきました。
屋根のベンチレーターは、KATOの分売パーツを付けておきました。
スロの窓ガラスは、お惣菜のフタを使い、マシの窓ガラスの出っ張っている部分は削って取り付けます。
何とか形になった二両。屋根の合いが悪く、少し隙間が空いてしまいましたが、走らせる分には大丈夫です。
並べれば、なかなか良い眺めです。早く走らせたいですね。最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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