行燈型テールサイン
作成日:2020/2/14

旧客には欠かせない、行燈型テールサイン。

テールランプから別の光源を導光して点灯させる方法で再現されていますが、最大の難点は、その列車にしか使えない事です。編成モノとしてそろえる分には問題ないのですが、自由に組み替えて使いたい場合には、ちょっと困ります。

最近、保有車両の見直しを行っているので、ますますこの問題を解決する必要を痛感しました。そこで、取り外し式にしたらいいのではないかと思い、実際に作ってみました。これにより、必要最小限の車両数に抑える事が出来るのではないか、と考えております。
理想はテールサインのみの着脱です。実物もそのような構造になっており、理屈としては正しいのですが、何分小さすぎるのと、配線を引きこむ都合もあり、幌枠と一体化して一まとめとしました。交換用幌枠に、プラ版・プラ棒で作成した行燈の基礎部分を取り付け、黒く塗っておきます。
秋月電子で買ってきた小型のLEDを取り付けます。配線もハンダ付けされていて、とても便利なものでした。固定には、透明のゴム系接着剤を使い、隙間を埋めるように充填して固定しました。
どのように配線を引きこむかが工夫のしどころです。
当初は、配線を車内に引き込み、集電板と接する事で点灯させる事を考えていたのですが、交換するにせよ外すにせよ、いちいち車体を分解する必要があり、案として今一つと感じました。
あれこれ考えているうちに、一ヶ月くらい放置になっていましたが、ホロの下から0.3ミリの真鍮線を出して、車体に接続する仕組みに落ち着きました。
ホロを取り付けるための穴に真鍮線も引き込みます。車体側には内径0.4ミリのパイプを付け、そこに真鍮線が刺さるようにしておきます。配線は尾灯の基盤から出しました。この方法ですと、車体を分解しなくても幌枠を交換すれば良いのでお手軽です。工作は面倒ですが。
取り付けてみたところ、明るすぎるようですが、後ほど何とかする事にします。
構造は固まったので、量産します。
行燈が明かるすぎるのと、配線を目立たないようにするため、全体を黒で塗りつぶしました。以前ほど明るくなくなり、良い感じです。
余談ですが、今回の工作に使った、エコーモデルの精密パイプの値段が倍以上になっているのに気づいて、かなりびっくりしました。
オハフ33にも同様の加工を行っています。テールライトの基盤の構造が違うので、配線を引き出す場所が変わっています。そこを除けば、オハフ61と同じなので、特に迷いなく点灯試験まで進みました。
元通りに組み立てて無事点灯するところを確認出来ました。
「ちどり」のテールサインは、Photoshopで作成し、写真用紙に印刷して使う事にしました。印刷が終わったら、プラ版に貼って、周囲を丸く切り出しておきました。
テールサインを取り付けると、こんな感じです。ちょっと幌枠の工作の精度が甘くて歪んでいますが、おいおい修正する事にします。

やっと「ちどり」を運転する事が出来るようになりました!最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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