蒸気機関車の連結器
作成日:2015/7/20

蒸気機関車の先頭部のダミーカプラー、これが連結できたらいいな、重連用カプラーに交換するのも面倒だし、重連カプラーを付けると一部ディテールを取り除く必要があるし、このごちゃごちゃ感を残したままにしたいといつも考えておりました。

そのように考えはじめたきっかけは、KATOのC11を買ってからで、何とかバック運転をさせてみたかったのです。諸先輩方の作例を拝見すると、マグネマティックカプラーを仕込む、ナックルカプラーを改造して仕込む、など色々な作例があり、拝見していて飽きません。
C62の北海道型やD51では重連が必須ですから、ナックルカプラーを加工して先頭部に取り付けて、重連に対応させておりました。左側に映っているD51の標準型は、その加工を行っています。

方法は単純で、ナックルカプラーの根元を細くヤスり、ダミーカプラを外した所に差し込んで、穴をあけて真鍮線で車体に留めるというもので、復元するなど一切考えていません。しかし、このカプラーの加工もそれなりに面倒な上、カプラー加工に失敗してダメにすることが多い(特に根元を壊しやすい)、歪む(正面から見たときにカプラーがよじれる)、車体に穴をあける必要がある、等から他に簡単で良い方法がないかと思案しておりましたが、3Dプリンターを使って、連結も出来るカプラーを試作してみました。
大事なことは、

・連結できること ・・これは当たり前
・わずかでも首を振ること ・・このふり幅で、ポイント通過の運命がきまる
・穴をあける等の車体への加工がいらないこと ・・一番やりたくない

MicroAceの蒸気をお持ちの方はご存知と思いますが、ダミーカプラー部分を交換して、アーノルドカプラーに出来るパーツが付属しています。単純ですが効果的なので、その方向性を目指すことにしました。
構造を色々検討し、根元部分はダミーカプラーと同じ寸法とすることで、簡単に差し込む事が出来るようにしました。その根元部分はコノ字型のパーツとし、そこに連結器本体を差し込んで、首をふることが出来るようにしています。連結器本体もそれなりに見栄えがするようにデータを作成しました。
出力センターにお願いして、出来上がったのがこちら。アクリル(Ultra Mode)・ブラックで、出力してもらいました。ナックルカプラーともかみ合います。自動連結は出来ませんが、まずは第一歩。組み立ててみると、右側のような感じです。根元が細くて、おっかないんですよ・・。
C11のダミーカプラーを交換しました。高さもほぼ合います。
C62につけたところ。少し高めですね。実用上は問題なさそうですが・・。この辺はおいおいなんとかしましょう。見た目もそう悪いものではないので。
気になっていた耐久性ですが、走行させた結果、特に不具合もなく、破損もなく終える事が出来ました。
多少、修正したいところもあり、高さの件もあり、第二弾を作成するつもりです。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

⇒トップページへ
© モノづくり庵 TK Corps.