EF58 36
作成日:2022/9/12
更新日:2022/10/1

EF5835は、EF58の中でも有名な変形機の一つです。ぱっと見の大きな特徴は側窓で、通常5枚なのに対し7枚の側窓がついています。KATOよりEF5835上越形として発売されていて、実車同様人気のある模型です(多分)。
あいにくと上越ネタを持っておらず、かといって休車というのももったいないので、兄弟機と言えそうなEF5836号機のつもりで東海道筋の代用として、長年しれっと使っていました。
少し前にEF58の特集本を見る機会がありまして、兄弟機とは言え随分違いがあるのを知ってしまいました。・・となると、色々気になってくるのも仕方のない事で、なるだけ手をかけずに気になる部分だけでも手直ししよう、というのが今回の工作の目的です。
この辺を変えとけばそれっぽくなるだろう、という事で、乗務員扉・窓・フィルターを3Dプリンターで出力してもらいました。
フィルターは、エッチングパーツが入手出来なかったので、パーツ化したものです。細かい部分が表現されるのか不安でしたが、全体的につぶれた感じになりました。
ボディを改造してすまそう、出来れば塗装も部分塗装で済ましたい、という目論見なので、まずは完全に分解してしまいます。
元のフィルター部分はくりぬき、3Dプリンターのパーツをはめ込めるようにします。これを片側4か所、合計8か所行うわけです。
コツコツ作業しまして、なんとか全フィルターをくりぬきました。
乗務員扉も3Dプリンターパーツがはまるようにしておきました。
Hゴム化された乗務員窓も含めて、パーツをはめ込むとこのような感じになります。
モールドされているナンバープレートとEG灯を削り落として、一旦終了とします。
ここまで作業して、屋根の形状の違いが気になりはじめました。屋根の形状はどちらかと言えば、同じKATOのEF58後期形が近いようです。
EF5835の屋根も同じだと助かりますが、この作り分けられた違いも魅力なので、仕方がないと思います。
あれこれ悩んだ結果、手元にあるEF58後期形小窓Hゴムのボディを、追加改造する素材として使う事にしました。

というのは、購入時からボディに少し傷が入っていたので(検品時に気付かなかったのです)、どうしようか悩んでいたという事もあります。傷を直して再塗装、というのもあまりやりたくなかったものですから。また、3Dプリンターパーツのフィルターがあまり綺麗に出ていなかったのも、気になっていました。
最初にEF58後期形小窓Hゴムのボディの窓部分を切り抜ました。次にEF5835上越形の側窓を切り出します。せっかくフィルターの部分を切り抜いたのですが、すっぱりあきらめる事にしました。
窓ガラスを基準にして、側窓がきっちりはまるように調整しました。
側窓の位置が決まったら瞬着で接着し、隙間はパテで埋めて、やすり掛けしておきます。
モニタールーフは元の部分をくりぬき、EF5835上越形の屋根部分を切り出して入れ替えておきました。
先頭部はEF5835上越形より切り出し、乗務員扉の先頭側で切り継ぎました。先頭部はEF58後期形とは違い、作りわけてありましたので、悩んだ末切り継ぎました。
サーフェーサーを吹いて、凸凹を確認します。
凸凹を再度修正した後、乗務員扉と乗務員窓に3Dプリンターパーツをはめこみました。
塗装が終わったところです。今回はクリーム色1号を先に塗り、マスキングして青15号を塗りました。逆の手順の方が、マスキングしやすいと感じました。狭い範囲のマスキングはテープを細かく調整する必要がありますので。
マスキングをはがしたところです。この後タッチアップをしておきました。
なお標識灯掛はプラの小片、ヘッドマーク掛は、不要となったEF58後期形の前面からそぎ取って接着してあります。
前面のナンバープレートはトレジャータウン製の金属インレタを、側面のナンバープレートは銀河モデルを使いました。
インレタを貼りナンバープレートを付けて一旦完成としました。
その後先台車とメーカーズプレートを入手しました。スノープロウがついていると、どうも東海道っぽくならないので・・。メーカーズプレートもついていた方が雰囲気いいので、こちらも入手しました。

先台車はAssyパーツ、メーカーズプレートは、レボリューションファクトリーさんのパーツを使っています。
ナンバープレートもメーカーズプレートも茶色のものしか入手出来ませんでした。そこで、青色を塗りやすりで磨きだして使いました。
先台車を交換し、メーカーズプレートを貼り付けて完成としました。これで、堂々と東海道筋の牽引に使えるようになりました。乗務員窓に窓ガラスをつけていませんが、まあおいおい何とかします。

事前の目論見がいい加減であったため、後から後から追加改造が発生し、まとまりを欠く工作になってしまいました。が、この無計画性も私の持ち味という事で、ご容赦下さい。

後から考えると、

1.EF5835ボディのフィルターをくりぬいてビニロックフィルターに交換
2.乗務員扉をくりぬいて3Dパーツに交換
3.乗務員窓取り付け
4.EG灯削る
5.屋根をくりぬいて、EF58後期形と交換

とし、あくまでEF5835ボディの形を保ったまま工作した方が綺麗に出来たのかなと思いました。

これでこの記事は終わりとなります。最後までご覧頂き、ありがとうございました。

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