オハユニ71
作成日:2015/8/13

KATOのリニューアルされたC11の出来の良さにはびっくりしました。40年近くたつとこれほど技術は進歩するのですね。このC11には何でも牽引させてみたいのですが、たまたま、C11が80系を牽引した準急列車がある、という記事を見まして、試してみたくなりました。

とは言え、C11と80系がいきなり連結されているわけではなく、控車として、"オハユニ71"なる客車を介して、連結しています。このオハユニ71は戦災復興車で、当然ながら製品で発売されていません。キットでは、イエロートレインからコンバージョンキットが出ていますが、問い合わせたところ品切れとの事。欲しいときには手に入らない、というこの世界の常識を改めて思い知らされました。
手に入らないのなら作るしかなく、キットの切り継ぎや既製品の改造、色々検討しました。その結果、3Dプリンターで側面を作るのが一番早いと考え、早速やってみました。

資料を集め(とはいっても、インターネットしか使いませんでした)、それを元に、一旦作図して見る事にしました。ここで大きさを合わせておかないと、あとあと困りますので。改造のベースは、KATOのオハフ33を使うので、その寸法に合わせます。側板のみ交換して済ませようという魂胆。
データ作成には、AutoDeskの無料ソフト"123D Design"を使いました。ちょっと重たい気もしますが、これくらいなら十分でした。模型の印象から、窓の位置を全体的に上げています。図面に合わせると、妙に窓が真ん中に見えたので・・。こういうアレンジは必要な事なのですね。データ作成が終わったら、後は実際に出力してもらうだけです。3Dプリンターは持っていないので、DMMの出力サービスを使いました。
1週間ほどで届きました。細かい所まで綺麗に出力されていて、びっくりしました。私の腕では、キットを切り継ぐにせよ、スクラッチするにせよ、まっすぐにモノを作る事が出来ないので・・。
側板を切り離します。作業にはカッターナイフを使いました。わりと大ざっばでもよくて、あとでヤスリをかけて整える事にします。ヤスリをかけ終わったら、側板を仮に組んでみます。結果、少し側板の寸法が長く、ドア脇を削って調整しました。
瞬間接着剤を使い、側板を接着したら、妻面をヤスって平坦にしておきました。テールランプのディテールが無くなっていますが、後で付けなおします。
サーフェーサーを吹きました。事前に側板は軽くヤスリ掛けしていますが、わずかに積層が残りました。これくらいなら、塗装しても問題ないと思います。
妻面にはジャンパ栓が付いていますので、飯田線シリーズの旧国の余りパーツを付けておきました。
屋根板は、ベンチレンターを削り、穴を埋め、新しい位置に穴をあけておきます。
塗装をして、インレタをいれました。どうも厚塗りになってしまいました。塗装は難しいですね・・。外板も少し反ってしまい、どうもあまりうまい工作ではないようです。窓ガラスは、コンビニ弁当の上蓋を切って入れます。
床下は未改造です。唯一、荷物室のドアが当たる所を削っておきました。
車体を組み立てて、完成です。もともとの車体の側板のみ交換して作ったわけなので、パチンと気持ちよくはまってくれます・・、のはずなんですけど、少しがたがたしています。本当にきっちり作るって難しいです。でも、80系と連結している所を見ると、作って良かったなあ、と思います。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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