明治型軍服
作成日:2014/9/1
更新日:2017/6/28

日本海軍の明治期の軍服はまた違った趣きがあります。近年、NHKのドラマ「坂の上の雲」で再現されておりましたが、私もやってみたので、古い内容で恐縮ですが、ご紹介したいと思います。
まず最初は材料集めとなりますが、今回あきらめるというか目をつぶるのは、斜子べり。実際は八分幅なのですが、入手したのは21ミリ幅(約七分)なので、少し細くなってしまいます。ですが、仕方がありませんね。こんな感じの材料を用意しました。今回はオカダヤにあるもので何とかしました。服の生地はたまたまトマトにいいサージがあったので、それを買っておきました。このサージもなかなかいい色がないので、見かけたら買うようにしています。
完成のイメージは、「日本海大海戦海ゆかば」や「坂の上の雲」の制服です。つくってみた結果、それなりに根気と手間が必要な内容となりました。
まずは、手始めにポケット周りから縫っていきます。ポケットのフチには斜子べりをたたき、さらに飾りの蛇腹線をまく必要があります。縁線を縫い、そのあと蛇腹をつけてみましたが・・・、どうも一回目とあってあまりうまくいかないのです。仕方がないので、いったんはがしてまたやり直すことにしました。いきなりやってキレイにつけるのは難しいものです・・。
とりあえず、ポケットの縁・蛇腹をつけなおしましたが、どうも、ポケットのフチの蛇腹線の継ぎ目が、気になります。もうちょっとうまいやり方がありそうですが、考えていても仕方ないので、本体の斜子べりをどんどん縫うことにします。
と言いつつ、やっぱりポケットの蛇腹の継ぎ目、気になってしかたありません・・。とりあえず、気にせず、どんどん縁テープと蛇腹を縫い付けていきます。結構な量なので、もくもくと進めていきます。
せっせとやった結果、こんな感じになりました。あともう少し!襟高さも少し低めに調整しておきました。あとは、袖とウラを付ければ完成です。ここまでくれば、大分出来上がりのイメージもわきます。

さらに、前を留めるためのホックを付け、勲章ループもつけておきます。背景が見苦しいのはご容赦下さい。
ずーっと気になっていた、ポケットの周囲の蛇腹線は、カールしているところの真下で継ぎ、目立たなくなるよう、手直ししました。カールの下で継ぐ、というのは普通の手法なのだそうで、全く知りませんでした。
袖も付け終わり、これでめでたく完成です。明治29年制の制服なのに、袖章が明治37年制なのは、おかしいのでは?という突っ込みはご勘弁下さい。いろいろ事情がありまして。

以上で明治型軍服の作成は終わりとなります。最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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