オーストリア海軍夏制服
作成日:2014/11/12
更新日:2017/7/18

新たにオーストリア海軍の夏服を作る事にしました。といいましても、今のオーストリア共和国ではなく、オーストリ・ハンガリー二重帝国時代のもので、こんな感じの制服です。これはウィーンにある軍事史博物館という場所で撮ってきた写真です。他にも二重帝国時代の制服が大量に展示されており、マニアにはたまらない場所でした。
だいたい海軍の夏服はどこも形が似ていますし、裏地もついていないので、割とさくっと作る事ができます。今回は新しいパターンを試してみることにして、まずはA4の紙に打ち出して、実際にセロテープで張り合わせて様子を見ます。こんな風に打ち出し、はさみでチョキチョキ切って、実際に組み合わせてみます。キレイに合わない場合は再度調整して、打ち出して、チョキチョキ切って・・、という行程を繰り返し、OKとなったら、実物大で打ち出すわけです。他の方はともかく、私のやり方はこうなっております。。
型紙ができたら、せっせと生地を切っていきます。私は白の生地だろうが何だろうが、白のチャコを使いますが、あとで線が見えづらくなり、わけがわからなくなります。
一通り生地の裁断が終わったら、背中から順に縫っていきました。私は必ず背中から縫い始めます。ステッチをかければ、ぐっと夏服っぽくなります。
背中はわりと簡単ですが、前側は面倒です。中でもオーストリア海軍のポケットは外付けなので、ポケットの形をうまくとるのが一苦労ですが、私の場合、厚紙に型をとって形を整えるようにしております。

まず、フチに仕付け糸をかがりまして、中にポケットの形に切った厚紙を敷き、フチをぐっと引っ張ると、ポケットの形が整います。そのままアイロンをかけ、糸と厚紙を抜けば、きれいに形が出来上がるわけです。割と簡単なので、苦労されている方は是非お試しください。
ポケットを作って、床において確認したら、、前の布地と合わせて縫い合わせます。もちろん反対側も同じように作ります。
ポケットにはフラップがついていますので、そのパーツも作って縫い付けておきます。出来上がった、背中と前を床に置いたところ。大分完成へのイメージが湧いてきました。
実はポケットのフラップを左右逆に取り付けたりしておりました。このように変な隙間があきますので、ご注意下さい。私も何度もチェックしたのに、このありさまです(泣)。
脇、肩、袖を縫い合わせるとこんな感じ。形が見えてくる瞬間です。あと少しな気もしますが、まだまだ先は長い。
続いては、内張りを作ります。夏用なので、これだけです。
で、外側と内側を合わせて縫い合わせれば、右側の画像の感じ。襟の内張りをまだ固定してませんけど。
襟をぬいとめて完成です。しわしわですみません。使った生地がこういうクセのものなんです・・。アイロンをかければ、ぱりっとします。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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