メダルオブオナー
作成日:2014/8/27
更新日:2017/8/27

"Medal Of Honor"とは、アメリカの最高位の勲章の名前です。議会名誉勲章と訳される事が多く、映画「フォレストガンプ 一期一会」や「戦火の勇気」では、この勲章がストーリーの中で大きな役割を果たしています。

以下のようなサイトもあり、授与者の全氏名等も見られるようになっていて、長くその栄誉を称えられております。いまだに授与者が出ているのも驚きですが、一人で二回授与された方もいらっしゃたのですね。この勲章を授与された方には、階級にかかわらず先に敬礼される・年金が付くなど、さまざまな特典があるのです。

参考:メダルオブオナーソサエティ
今日、"Medal Of Honor"と言えば、ゲームのほうが有名ですが、ここでは勲章そのものを扱います。なにぶん、大事に扱われているものなので、アメリカ国外への持ち出しを禁止されているものですが、よくしたものでそのレプリカを作成しているところがあるのですね。
そこで買ったわけではないですが、今はない目黒にあった軍装店では、30万円くらいで販売されていました。
たまたまそれを入手したのですが、どうもいろいろとイマイチというか、亜流コピー感がプンプンしております。ちなみに実物はこんな感じ(Wikipediaからお借りしました)。

陸海空でメダル部分のデザインが違うので、一概に比較はできませんが・・。リボンの感じや、金属部分の質感もだいぶん劣っていますね・・。

こちらを見栄えよくして行こうというのが今回の内容です。
それで、モノを改めてよく観察すると、いろいろと惜しい部分が多いのです。中でも最初に目に付くのは、星が刺繍されている部分。

首にかけるリボンと色が違う上に、星の位置がいびつ。さらに良く見ると八角形の形もいびつに見えます。実物がどうなのかはなんとも言えませんが(見たことがないので)、命と引き換えくらい厳しい授与基準の勲章に、そんなことはありえないとしか思えません。
また、リボンに水紋が付いていないのも、勲章の授としては今一つです。まずはここから手を付けることにしました。土台を厚紙で拵えて、その厚紙を芯にして、別途用意した星部分を貼り付けます。星が真ん中に来るように、きっちり八角形の形が出るように修正しました。
これだけでもかなり、見栄えが良くなってきます!先が楽しみです!星の部分はいったん終わりとして、次はメダル部分を見てみます。
写真と比較するしかないのですが(実物は見られないので)、このような完全な銅色ではなく、もう少し、金っぽい感がある気がします。もともと亜流のレプリカなので、このあたりは贅沢は言えません。
レプリカによっては、良い雰囲気のものもあるようです。しかし、買い換えるわけにもいかず、まずは、金の塗料をドライブラシしてみました。少し写真と近くなったように感じます。ほかのメダルと比べても質感が似せる事が出来たと思っております。
メダルがある程度見栄え良くなったところで、首の授を何とかすることにします。

実物は首に一周巻いて留めます。またサイズもある程度、調整できるような仕組みになっていますが、今回のものは、そもそも短すぎて、首に巻くことすらできません。

分解してみて気づいたのですが、かなり安いつくりになっています。すべて接着剤でくっつけられており、芯は厚紙、適当に切ったアルミの板で作ったフック、色の違うリボンと、ほぼ、使える部材がない、という事になります。あまりの安っぽさに唖然としつつ、気を取り直して、授・星の刺繍されているリボンを交換しました。
リボンはこんな感じで、後ろでとめるスナップをつけました。
星の刺繍は、刺繍屋さんにリボンとデザインを送り、その通りに刺繍してもらっております。八角形の元になった刺繍は、右下のような感じでした。
全部のパーツを元通りに付けて、完成です!

左が元のもの、右が手直ししたものです。これなら、パッと見それなりに見えるだろうと、自己満足をしまして、これで、終わりとなります。最後までご覧いただき、ありがとうございました。

⇒トップページへ
© モノづくり庵 TK Corps.