EF58一体型鋳綱製先台車
作成日:2023/6/19
更新日:2023/6/27

EF58のごく少数につけられていた、一体型鋳綱製先台車。メンテナンスフリーになるとか、構造が簡単である等のメリットを期待され、一部機関車に採用されました。結局問題点の方が上回り本格的な採用はされず、5両のEF58につけられただけで終わっています。
ひと昔前ですと、改造パーツとして売っていたようですが、そのパーツもご多聞にもれず、今では入手難となっています。

結局この台車は作り直しました。こちらの記事(EF58一体型鋳綱製先台車その2)で公開しております。
ないなら作るしかないので、まずは3Dプリンターで出力です。いつも通りDMMさんにお願いしました。ついでにビニロックフィルターも出力しています。青色になっているのは、ビニロックフィルターの色をあわよくば塗装せずにすまないか?という期待からでしたが、半透明っぽく仕上がり、目論見はあっというまに崩れました。
サーフェーサーを軽くふいてディテールの感じを確認したところ、かなり細かく出ていますので、良かったです。KATOの先台車パーツをそのまま交換して使えるように作成しておきました。
で、実際に交換してみたところです。問題はなさそうですが、先台車そのものが低すぎる事に、後で気付きました。
取り付けに問題なさそうでしたので、台車パーツはまるまま塗装しました。今回は青大将機に付ける事にしたので、黒色ではなくダークグリーンを塗ってあります。
元通りに組み立てるとこんな感じになるわけです。ここで終わりにしても良かったのですが、せっかくなので車体側も少し加工する事にしました。
今回は、ヒサシ付の青大将機が対象です。精密には改造出来ませんが、それっぽく雰囲気のみあわせる軽加工を行います。
ナンバープレートはインレタにしますので、取り付け穴を埋めるため、付属品のナンバープレートを削ってはめ込んでおきました。また日立製の特徴であった車体の裾を、プラバンの小片を使って表現しておきます。
継ぎ目を均すのに、砥石のスティックを使ってみました( アルゴファイルジャパン 精密セラミック砥石セット)。紙ヤスリと違い、面も角もきっちり出せそうですので、これは良いものを見つけたなと思います。あとは腕次第、という事ですね。
部分塗装するためにマスキングしました。少々色味が変わるのですが、気にせず行きます。
部分塗装が終わって、インレタを貼り、クリアーを吹いたところです。後はパーツを再度組付けて、元通りにするだけです。
元通りに組み立てておきました。裾の黄色は色調の違いが目立つなあ。まあ、あまり気にせず行きます。
先台車もこのアングルから見ると、さほど気にならないので、模型的デフォルメの難しさを垣間見ました。
ヒサシ無し機と一緒に撮ってみました。先台車の軸受けが異様に大きくなっています。寸法計ったのになア。先台車が下にずれて見える大きな要因かもしれません。修正しないといけませんね。
まだ試運転しかしておりませんが、走行に悪影響を与えている、という感じはしませんでした。引き続き走行テストを行います。

見た目の修正や、走行結果は、次の記事に続きます。⇒EF58一体型鋳綱製先台車その2

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