スロネ30
作成日:2018/1/20
修正日:2022/11/28

大分昔に、イエロートレインの金属キットを使って、スロネ30を組み立てました。金属の方が扱いやすい、と言う方もいらっしゃいます。私はNゲージから入った人間で、金属は苦手ですが、その当時はそれしか選択肢がありませんでした。それで、キットを購入して組立て、KATOの旧製品の下回りをつけて走らせておりました。しかし、経年による塗装のハゲや、金属製ゆえの重量増による機関車の牽引力不足等の問題があり、3Dプリンターを使って作り直すことにしました。
出来自体は金属のシャープさがしっかり出ているので、金属でなければ、という方の気持ちがすごくよくわかります。
この「スロネ30更新プロジェクト」は2017年の10月からスタートし、途中経過は二回お届けしております。

  一回目⇒スロネ30 3Dプリンター
  二回目⇒スロネ30 その2

一回目は、失敗。二回目はまあまあ。といった内容で、この貴重な経験(?)を元に三回目の3Dプリンターによる出力を行い、ようやく完成したわけです。とは言え所用数は二両なので、二回目のものはそのまま使います。
今回作成した出力品です。はしご状の謎パーツが一番手前に付いています。結局使いませんでした。室内は前回のを元に、寸法を少々調整しております。通路側のドアに窓を付けるのをすっかり忘れていましたが、この時点では気づいていません。とりあえず洗浄の後、ざっくりサーフェーサーを塗っておきました。今回もわりと積層痕は少ない印象です。
車体をさくさくと箱状に組み立てておきました。この辺は前回でも問題が無かったところです。試しに床下にはめて見ましたが、こちらも問題ありませんでした。そのように作ったつもりだったので、当たり前といえば当たり前なのですが、パチンとはまって水平がでていると、気持ちが良いものです。私の切り継ぎ工作の腕だとこの感覚がなかなか得られないのですよ。
これは水タンクを大きく見せるずぼらパーツです。床下を見るとやけに目立つので、せめてそこだけでも視覚的に埋めときたい場合につかいます。
ベンチレータをカッターで粗くそぎ落とし、ヤスリ掛けして平らにしておきました。別パーツだと楽なのですが・・。今回の改造のベースはスハ44なので、こんな手間がかかりますが、スハ43を使って改造すればよかったと、この時になって思いました。
車体と屋根はそれぞれ塗装しました。車体は今までと同じく、モリタの茶色1号をエアブラシで吹きました。地色のせいか、少し薄くなったように見えます。屋根色は、今回はじめてのFabreの缶スプレー、FS028を使ってみましたが、使いやすくて近い色になったと思います。グリーンマックスの缶スプレーがどこも売りきれで困っていたので、助かりました。
帯色は塗装にしました。この色のインレタがあると良いのですが・・。塗装するとぼってりするので、出来れば避けたかった・・。
お目汚し失礼いたします。薄く何度も重ねる、がうまくないのです。
通路の扉に窓を付けるのを忘れていました。ヤスリを使って、削っておきました。少々ガタガタですがあまり目立たない所なので、このままにしました。
インレタをせっせと貼ります。等級や寝台・所属はレボリューションファクトリー製。形式はくろま屋製を使いました。くろま屋さんのインレタは、貼り付けやすくとても重宝しております。
窓ガラスは、市販のお惣菜をいれた透明な箱のフタを切って使いました。手軽に入手できて、なかなか便利です。所定のサイズに切り出して、プラモデル用の接着剤でとめました。
ホロは種車のスハ44についていたものをそのまま流用しました。室内灯を取り付けられるように、室内をモデリングする際に考えておいたおかげで、うまくいきホッとしました。
床下とパチンとはめ、完成としました。モデリングを開始してから、完成まで約3か月かかりました。もちろん3か月間ずーっとやっていたわけではありませんよ。一番時間がかかったのは、屋根の合わせ目で、これは最後までぴったり合わせることが出来ませんでした。次回の課題ですね。そこ以外は特に苦労しませんでした。素材もプラの感覚に近いので、私には扱いやすかったです。
3Dプリンターのおかげで、切り継ぎやフルスクラッチにくらべ、各段に良くできるようになって(私にとっては)、とてもありがたい時代になりました。

積層痕、コストにはまだまだ進化の余地があると思いますが、自分が欲しい、と思ったものを作る事が出来る、というのがとにかく素晴らしい事だと思います。まだまだ作りたい車両があって時間がいくらあっても足りません。

これで今回の記事は終わりです。最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

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