東武6050 電飾編
作成日:2023/9/10
更新日:2023/10/7

ここからが、一番面倒な電飾となります。見当がまったくついていなかったので、作業をしながら、現物あわせでまとめていきました。

⇒ 第一回 東武6050 組み立て編
⇒ 第二回 東武6050 運転席編
何も考えずに、LEDを付けてみたところです。そこら中に光が漏れていますね。これはこれで、かっこいい気もしますけど、模型的には、何とかしなくては。
逆に考えると、遮光さえうまくいけば、あとは、配線を頑張れば良い、という事です。
少なくとも、光る部分を切り分けておく必要はあります。まずは、前照灯と尾灯部分を切り分けて、試してみました。
これだけでも、結構光漏れが、抑えられている感じがします。でも、わずかに前面ガラスに光の反射が、出ています。
最終的に、切り分けたパーツの断面に、黒を塗って、これで進める事にしました。断面部分に黒をのせておくのが、大事だと思います。
標識灯もこんな感じになりますけど、特にガラスを切り分けず、貫通扉の上部断面に黒を塗ることで、回避出来ました。
行先表示部分は、くり抜いてあります。
運転台まわりは、このようになりました。前照灯・尾灯・標識灯は、それぞれチップLED。行先表示は、無極性LED。下に出ているばねで、床下と電気的に接続させています。室内灯への接続も、運転台の配線を介して行います。
標識灯のONOFFは、ネットで見つけた工作案を、そのまま使わせて頂きました。クーラーの下にスイッチを仕込み、そこで切り替えをしています。屋根板にも穴をあけておきます。
室内灯はネットで発信されている、nn式を使わせて頂きました。非常に簡単に作る事ができて、とても助かります。テープLEDを使うのは、実ははじめての経験です。
テープLEDは、ダイソーのPPシートを切り出したものに貼り付け、そのシートごと両面テープで、車体天井部に貼り付けました。
メーカーからアナウンスが出ている、運転台窓下のでっぱり(水切り)が、逆についている、という部分を、修正するかは悩みました。あれこれ考えたすえ、手すりの置き換えとあわせ試して見る事にして、手間と見た目のバランスを確認する事にしました。手間のわりに効果が薄い、と見たら、今後はやりません。

車掌側の水切りは、平刃の彫刻刀で削りおとし、モールドされている手すりも、一緒に削り落とします。
手すりは、0.4ミリの真鍮線を折り曲げたもの。運転台窓下は、0.3ミリ厚のプラバンを帯状に切り出して、貼っておきました。
加工跡を目立たなくするために、艶消し黒を筆塗りしました。マスキングが面倒だったからですが、仕上がりを考えると、スプレー塗装した方が良かったかなあ。
修正跡が悪目立ちするくらいなら、やらない方がましとなるわけで、この判断が悩ましい所です。
クハの屋根板は、今後加工する事はないと思いますので、この時点で、塗装をすませておきます。
標識灯のONOFFスイッチは、こんな感じで、クーラーに隠れます。
点灯時は、こんな感じです。尾灯の光漏れ・後進時に標識灯への光漏れ等、課題は残りましたけど、運転台まわりと、電飾の工作方法は、おおよそ固まったと思います。引き続き、他車両の加工に進みたいと思います。
行先表示はまだ思案中。
電飾系の工法が固まりましたので、引き続き残りの編成の作業を進めて行くことにしました。まとめてやったほうが、効率がいいですからね。
前回からさらに修正を加えた、運転台まわりのパーツを出力してもらいました。変わらず、DMMさんにお願いしています。
車体の改造も、二両まとめて行います。

まずは、標識灯ONOFFスイッチの穴をあけます。
運転台の、水切りの位置修正、手すりの別パーツ化を行います。
今回は、マスキングして、スプレー塗装をしました。タッチアップが必要になりますが、筆でやった前回よりは、断然綺麗に仕上がりました。
今回の新たな試みは、渡り板の別パーツ化です。3Dプリンターで出力したパーツを、使います。貫通扉の渡り板のモールドは、削り取っておき、そこにパーツを貼り付けます。
削った部分は、筆でタッチアップします。ついでにホロ枠も、塗っておきました。
塗装が終わったら、貫通扉は元通りにはめます。その後、ホロ枠をはめ込んでおきました。少し立体感がまして、良くなったかなと、思います。
運転台のパーツは、まず最初に、床板と接触させるためのばねを、ボンドで固定します。配線用の銅線は、事前にばねにはんだ付けしてあります。
床板側には、ばねと接触させるための銅板を、固定しておきます。座席パーツは、裏を削って、配線の逃げを作っておきました。そうしないと、床下パーツと座席パーツが、うまくはまらなくなってしまいます。
組み込む前に、運転台周りの配線・スイッチ・室内灯をハンダ付けして、ついでに点灯するかも、確認しておきます。
まず、運転台部分をはめ込みます。その後、配線をよけながら、仕切り板をはめ込み、最後に、両面テープで、室内灯を固定して、電飾系の組み込みは完了となります。配線類は、外から見えないように、テープなどで留めてしまいます。
最後に、ボディと床板をはめれば、一旦完成となります。

これで、二編成の電飾が終わりました。引き続き、残りの一編成の改造を行いますが、現時点での進捗を、ざっくり纏めました。
左側は、最初の状態。右側は、現在の状態。
一番最初に、組み立てた編成(6176+6276のつもり)。今のところ、床下に色を入れた状態(電飾はこれから)。キットを素組みしたらこんな感じ、という状態。
左側は、最初の状態。右側は、現在の状態。
二番目に、組み立てた編成(6151+6251のつもり)。床下に色・電飾を入れた状態。最初に改造したものなので、後々手直しを入れる予定。行先表示をどうしよう、と悩んで、とりあえず、裏紙をいれてあります。
左側は、最初の状態。右側は、現在の状態。
三番目に、組み立てた編成(6153+6253のつもり)で、今回、電飾を組み込んだものです。床下に色・電飾を入れ、貫通扉廻りも加工した状態。今の時点で、一番密度の高い編成。
当初、こうなっているともっと良いなー、と考えていたリストの消化具合は、こんな感じです。
  1. 生のプラの質感。特に床下や屋根上の質感を良くしたい ⇒ 進行中
  2. パワートラックの集電が不安定なので安定させたい ⇒ 済
  3. 室内の色入れをしたい
  4. 運転席まわりの表現をもう少し凝りたい ⇒ 進行中
  5. 屋根配管の表現をしたい
  6. フロントマスクのディテールを足したい ⇒ 進行中
  7. クーラーのディテールを足したい
  8. 室内灯やヘッドライトを点灯させたい ⇒ 進行中
三編成目の電飾が終われば、8が済みとなるわけですね。あせらず、のんびり進めていこうと思います。

こちらに続きます。⇒ 東武6050 配管編

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